VS詐欺集団3の続き

いよいよ、NE社との直接対決の日がやってきた!!!

その日は、被害者と被害者の息子さんと共にNE社に同行する調査員たちは、出勤した時から、みな一様に緊張した面持ちで、口数は少ないのにどこかソワソワしていていました。

それは、今回の詐欺集団への調査を通して、NE社へ直接来訪できるのは、たぶんワンチャンスとなるでしょうから、それぞれが自分の役回りに応じて、事前に打合せした内容を頭の中で反復したりしてるためでしょう。

このような時、適度な緊張感は、重要な事態にプラスに働きますが、極度の緊張は本来の力を発揮できなくなるものです。
それと、調査員があまりにも緊張していると、被害者とその家族はもっと緊張してしまいます。

な・の・で、出発前に調査員を集め「りぁらぃず恒例!しちゃうぞ体操」をしました。
この体操は、発声しながら体を動かすんですけど、これがなかなかいぃ感じの力の抜け方で、重要任務前の恒例?行事となってます(#⌒∇⌒#)ゞ

まぁ、直接対決といっても、私たち調査員は弁護士などの業務と違い、NE社側のスタッフと今回の被害に関して、弁済を求める交渉には関与できません。。これは弁護士法でも定められています。

では、なぜ今回 りぁらぃず の面々が、このNE社へ同行することになったかと言うと・・・。

話はさかのぼって、前回の「展開」で書いたように、このNE社が「逃亡の恐れあり」ということで、被害者の息子さんに りぁらぃず のオフィスに来てもらい、調査結果を基に、こんなお話をしました。。。

◇まず相手は、株の売買に関しての正当性を主張してくると思われること!
◇相手側が複数の虚偽の内容を伝え投資勧誘していることが調査により判明していること!
◇虚偽の内容の広告により、出資契約はすべて無効であり、こちら側には対抗できないこと!
◇詐欺グループの背景に暴力団の存在が控えている時があること!
 などを伝え・・・

今後の対応として・・・
1、無効取引として即時全額返金を強く求める!(ただし、相手の態度が硬化し悪い結果を招く恐れあり)
2、投資をするに値しない企業として買戻しを求める!(この場合、虚偽内容を公にしないことを伝え交渉することが大事)
3、代理人(弁護士)を選任して口座の差押をする!(これは、現金が引出された後では有効ではない)
等々、リスクも伝えて相手にどう対応していくかを決めていただくことにしました。

結果、この被害者の息子さんは「相手側とは自分が直接交渉したい」と言い始めました。
こちらとしては正義感に溢れる、その決断を尊重したいところでしたが、あまりにもリスクが高すぎるので、交渉事が得意な弁護士さんに同行してもらうことを勧めたのですが、それは聞き入れてもらえず・・・(・Θ・;)

苦肉?の策として・・・
「NE社がどれくらい優良な企業なのか説明を聞きに来た」という投資家A、B、C、として りぁらぃず の面々は同行することになりました。
もちろんA、B、C、は投資家ですから、NE社が答えに困るだろう鋭い質問はたくさんぶつけますが、買戻し・返金等の交渉には一切口を挟みません。
ある意味、側面支援的な援護射撃に徹する方向でお手伝いすることになったのです。

ただこの問題が今後こちらの思い通り進むか判らないので、備えとして当日は録音と撮影をして記録を残すことにしました。

こうして、いよいよNE社内部へと足を踏み入れる時がやってきたのです。
そして、忘れもしない長~い、重~い1日が始まったのです。
この日のやり取りの終盤では、影の存在とも思える詐欺集団の黒幕らしき人物が登場し、激しい攻防が待っているのですが・・・。

この詳しい模様は「VS詐欺集団 影Ⅱ」でたっぷりとお伝えする予定です。
もう、しばらくお待ちください (;^_^A