Y弁護士との交渉で決まった返金の日程は第1回目が11月1日、2回目が11月30日、最後の3回目が12月20日ということで、被害者(母親)と合意しましたので、私達の今後の役目は、NE社側がすべての返金を履行するまでおかしな動向などが無いように監視を続けることです。

10月も終わりに差し掛かり、秋の気配も色濃くなったころ「探偵事務所りぁらぃず」は、この案件について、まだ予断は許さないとはいっても、ひと時の慌しさに比べると、少し落ち着きを取り戻しつつありました。

その後も、NE社側の動向に、特に変わった様子は認められず、そのまま11月1日、11月30日の100万円ずつ2回の返金は問題なく済みました。

実は、このY弁護士との返金条件が合意に至ると同時に、私たちは監視の目をより強化するために、某メディアに協力要請をして、NE社の実態を調査する目的で取材をお願いしていたのです。。。

この作戦が功を奏したのか、それともNE社が本件被害者に返金をしてまで、この時点で会社を存続しなければいけない事情があったのかそのあたりは定かではないですけど・・・とにかく、私たちの心配をよそに1300万円のうちの200万円は無事に返ってきました。。。

あとは、肝心の12月20日。。。。。
この日は金額も大きいし、年末も近い時期だから・・・。

何も起こらなければ良いですけど・・・逆に何が起きても不思議じゃない状況です。。。

この肝心な日に向けて、刻々と時が流れていく中、NE社に対して私たちの調査では目新しい情報は得られずにいて、唯一プレッシャーを掛けるのに有効だと思えるのは、メディアの取材攻勢が引き続き行われていることだけでした。。。

この頃は、そんな打つ手の無い状況に一抹の不安を覚えながらも「今は待つしかない!」と私自身に言い聞かせるようにして過ごしていました。。。

・・・夜になるとイルミネーションが輝き、すっかり街は、クリスマス色に染まった12月16日、いつものように事務所で報告書の整理などに追われていると、被害者(母親)から1本の電話が入りました。。。
「今日、Y弁護士からFAXが届きました・・・!」
その声は、とても不安そうだったので、私はとにかくそのFAXを転送するようにお話をして、読んだらこちらから折り返し連絡をする約束をして一旦電話を切りました。。。

しばらくして届いたFAXの内容を見てみると・・・

「NE社のS社長がY弁護士事務所に来所して12月20日は1100万円の支払について100万円しか目安が立っていない・・・との話でした・・・」

「・・・当職もS社長を強く叱咤しましたが、資金繰りの話は弁護士ではない・・・NE社自身が行うべき・・・」

「・・・当職は12月20日の送金の終了をもって辞任予定・・・」

とのことで、これを読んで私が考えたのは・・・

逃げるの?でも・・逃げるつもりだったら、一部返金もしないはず・・・。
それなら、ほんとに資金繰りの問題・・・?
それとも、NE社側に勝算が見込める材料でも出てきたの・・・?

ん~真相は解らないけど、とにかく急いで被害者と息子さんに連絡をして、Y弁護士に対して
「全額返金が終わるまで責任を持って欲しい」と要望することと、
併せて20日以降、こちら側がどんな動きをしていくかの打合せをしなくては!!!

年の瀬を前に、この『難問勃発』で、探偵事務所りぁらぃずの短い安息の日々が終わりを告げました。。。。。

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