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平成30年4月1日に施行された改正宅建業法により、既存住宅のインスペクションに関する項目が追加されました。
「インスペクション」とは英語で精査・点検・検査等を意味する単語で、既存住宅においては、住宅診断士(ホームインスペクター)が住宅の劣化状況や補修が必要な箇所を診断します。
この業法改正は、既存住宅の購入後に想定外の修繕・補修費用を要したなど、買主側の声の高まりが背景にあるようです。建物診断を行う流れが定着化して不動産購入時のトラブルが減ることはとても喜ばしいことです。
しかし、建物に心配が無ければそれで本当に安心できるのでしょうか？
不動産購入は『人生でたった1回の大きな買物だから絶対に失敗をしたくない』こんな風にお考えの方が多いのではないでしょうか。
特に物件周辺のネガティブ情報は、購入前にはなかなか耳に届いてきません。
それは物件購入までの流れを振り返れば明らかです。
①物件探し(ネットや広告で物件情報の確認）
②内見(実際に物件内を見学)
③重要事項説明(宅地建物取引士から契約内容と物件に関する説明)
④契約
①で通勤通学の環境や周辺の病院・学校・商業施設などの環境を知り、②で物件を実際に見ることで生活イメージを湧かせて③で契約内容と内見では理解できなかった物件の構造上の問題や境界に関することまで聞けてますので、一見すると契約までに穴はないように思えます。
しかし購入前にはなかなか気付けない様々な問題が潜在しているのです。
◦駅歩20分/バス歩5分。不動産業者から「駅からは少し距離がありますけどバス停から近いから問題ありません」・・・実はバスは30分間隔・終バスは19時代。朝は1本早めのバスに乗り、帰路は毎日徒歩になってしまった。
◦夏はゴミ集積所の風下で、ゴミの回収は概ねお昼頃。夏の間は日々悪臭に悩まされている。
◦庭が野良猫の通り道。毎日糞尿に悩まされている。
◦お隣さんが毎晩ピアノを数時間にわたって弾くので眠れない。
◦自治会の仕事が多くて休みの日も休めない。
などなど。
ほんの一例ですが周辺環境を事前に知っておくことの大切さをご理解いただけたのではないでしょうか。
住んでみて不満や後悔を感じた人は半数に上る
不動産売買・住宅情報サイト「オウチーノ」さんが2019年3月14日に発表した調査結果によりますと、「現在の住まいに関して、不満を抱いたり後悔をしたことはありますか？」という質問に対して「不満や後悔はない」は49.1％ その他の方は何らか不満を抱いたり後悔をしているという結果が出ました。
なかでも最も多かったのが「立地・周辺環境に関して」で20.8％に及びました。
具体的には「駅までは10分以内だが、間に商業施設が皆無で夜道が危険」（54歳／女性）や「駅から遠いうえ、坂道ばかり」（50歳／女性）などが挙がりました。次いで「騒音」についてが多く、例えば「家の前の道路の交通量が多く、特に夜間は自動車の音が気になることが多い」（41歳／男性）や「最近夕方から夜にかけてムクドリがうるさくなった」（38歳／男性）などが聞かれました。他には「子どもの幼稚園の友だちと学区が違ってしまう」（36歳／女性）や「道を挟んで同じような高さのマンションが建ち、見晴らしが悪くなった」（50歳／女性）などが挙げられていました。
いずれも住む前には気付きづらい内容が認められました。
28.1％が、住まいに感じる不満により、引っ越しを検討！
「過去もしくは現在の住まいで、不満が原因で引っ越したことはありますか？」との質問には「不満が原因で引っ越しを考えたことがあるし、実際に引っ越したこともある」と回答した人は14.9％、「不満が原因で引っ越しを考えたことはあるが、実際に引っ越したことはない」が13.2％、「不満が原因で引っ越しを考えたことはない」が71.9％でした。28.1％が引っ越しを考えるほどの不満を覚えたことがあるとの結果が出ています。
「不満が原因で引っ越しを考えたことがあるし、実際に引っ越したこともある」と回答した人に具体的な理由を聞いてみると「隣人トラブル」が最も多く挙げられ、具体的には「隣の学生が毎晩深夜に大騒ぎして仕事に差し支えが出たから」（51歳／女性）や「隣がゴミ屋敷でゴキブリがくるから」（39歳／女性）などの話が聞かれたようです。
また「不満が原因で引っ越しを考えたことはあるが、実際に引っ越したことはない」と回答した方の引っ越さなかった理由として「金銭的問題」が最も多く挙げられました。具体的には「引っ越しの費用の方が高くつくから」（48歳／女性）や「引っ越す資金もないし、売れもしないだろうから」（52歳／男性）などが挙がりました。他には「5人家族なので引っ越しの手間の方が大変だから」（53歳／女性）や「犬3匹飼えるマンションがなかなか見つからないから」（40歳／女性）、「転勤族なので、いずれ引っ越すだろうと我慢している」（43歳／女性）などが挙げられていました。
失敗や後悔をしない為の住まい選びに大切なことは？
「住まいに関して、失敗や後悔をしないために、住まい選びの際に大切なことは何だと思いますか？」と質問には、「実際に物件を見に行くこと」が26.0％で最も多く、「複数の物件を比較すること」が18.0％、「様々な物件を見に行くこと」、「無理しない、身の丈に合っていること」がともに17.9％、「家族やパートナーとよく話し合うこと」が17.3％と冷静に比較検討ができる内容の回答が続いた後に、「気になることは聞くこと」15.6％「情報をなるだけ多く収集すること」14.2％「妥協しないこと」12.4％などの回答が認められました。
引用元：不動産売買・住宅情報サイト「オウチーノ」2019年3月14日掲載記事
※調査概要
有効回答 首都圏在住の30歳～59歳男女861名
調査方法 インターネットによるアンケート調査
調査期間 2016年9月15日（木）～9月16日（金）
私共が提供する近隣調査サービス「AREAる。」では、「気になっても聞けない」「なるだけ多くの情報を収集する方法がわからない」はもちろん、「重要事項説明で説明をしなくっても良しとされるところってどんなこと？」「内見でゼッタイ確かめた方が良いことは？」「妥協させられないためには？」「そもそもどこを気にするべきかわからない」など、調査業ならではの少しうがった視点を活かし、みなさまのニーズにお応えいたします。
また、売手側の不動産仲介業者様にも「調査結果を真摯に伝えることによって、お客様からの信頼度が増した」などのお声をいただいております。
※私たちは「AREAる。」が安心取引の後方支援として、不動産売買前の新常識となることを目指しております。
AREAる。の概要
【サービス概要】
| 商品名 | AREAる。(近隣調査) |
| 商品の内容 | 不動産売買前に特定のエリアを様々な側面から住環境の調査を行います。 |
| 基本サービス内容 | 周辺聴き込み(対象物件から半径100m/都内)、騒音検査、大気汚染検査、報告書作成 |
| 商品サイズ | A4・20ページ程度 |
| 使用機器 | デジタルカメラ・ビデオカメラ・ボイスレコーダー・騒音測定器・大気測定器・その他 |
| 納期 | 基本サービスは、お申込から10日前後のお届け |
| オプションサービス | 指定人物・指定場所聴き込み（1時間単位）指定場所張込（1時間単位）指定場所撮影（1時間単位）指定場所騒音実態（1日単位）指定場所汚染実態（半日単位）その他お客様のニーズに合わせた対応を行います。（別途お見積）インスペクションサービス（提携外注/1日単位） |
【お問合せからお届けまで】
費用の詳細
基本パック ￥150,000（消費税別）
（オプションサービス）
・指定聴込み・張込・撮影 ￥15,000/1時間（消費税別）
・指定騒音実態 ￥50,000/1日間（消費税別）
・指定汚染実態 ￥30,000/4時間（消費税別）
・その他のご要望に関しては、別途お見積。
※交通費・燃料費・宿泊費などの経費実費は、別途加算されます。
