今回のご依頼はお金の貸し借りが発端の所在調査なんですが・・・

 

多くの場合は、、

 

「お金を貸した当初の所在地から移転して行方がわからなくなったから調べてほしい」

みたいなケースがほとんどですが、今回の依頼者様は3年以上前に初めてお金を貸し、

貸付総額が1000万円を優に超えている状況の中、現在に至るまで1度も相手がどこに住んでいるか?

を詳しく知りませんでした。。。

「え~っ!?」

 

と、驚いた方も多いと思いますが、、、

更に、更に!

借りた側(調査対象者)も、この

所在を知られていないという状況の中で43%強の返済をしています。

 

(現在はすっかり返済が滞っていますが・・・・・・。)
・・・貸した側は女性。

・・・借りた側は男性。

 

 

と、ここまでの情報だと男女関係のもつれから返済が滞り始めたのかな?

と、考えてしまいたくなるところですが、男女関係があったなら家ぐらい知っていてもおかしくないですよね?

 

でゎでゎ、借りた側にしっかりと返済の意思があったんだけど何らかの経済的事情で返済ができなくなった?

もし、それだったとしても、返済の意思が明確で誠実な人物なら

所在を明かさない理由がわからない・・・・・・・。

謎?が多すぎて単なる所在調査では終わらない様相ですが、依頼者様から色々とお話を聞くうちに背景に特殊な事情があることが次第に解ってきました。。。

それは、依頼者様と調査対象者が共に「証券・金融業界」に身を置いていて、このことがある程度の縛りを発生させていたようです。。。

どういうことかというと、最近はどの業界も『コンプライアンス』を旗印に、内規がますます厳しくなり大差はないかもしれませんが、特に証券・金融業界は、お客様の資産やお金を直接取り扱う業務という性質から、各企業は社員個人に対して非常に厳しい規定や制限を設けていて、自身の行動を律することができる規範意識の高い人しか社員として務まらない環境が整っているので、「○○社の○○」ということを知れば、一定の信頼性が高い、個人プロフィールを提示されたのと等しい価値があって、そうした環境下で万一何か問題などを起こしたらすぐにその情報が業界内に広がる特異な体質から、依頼者様は調査対象者を過信してしまったようです。。。

 

一方で調査対象者は借入当初は多少あった規範意識が時間の経過とともになくなり43%の返済でストップ!といったところなんだと思います。。。

 

もうひとつ依頼者様が調査対象者を過信してしまった原因として考えられるのは、、、

調査対象者が依頼者様に向けて将来のビジネスビジョンを時に緻密に、時に熱く語り・・・などなどしていたみたいで、少しずつ信用できる人物像が出来上がってしまったんだと思います。。。

これで調査対象者に対する初期のプロファイリングを終え、いよいよ調査開始です。。。

まず肝心なマルヒ(調査対象者)の所在ですが、なんと!

 

調査開始から間もなく判明しました!!

 

 

よって無事調査完了!!!

 

と、言いたいところなんですが・・・

 

私の性格上ここで「ストップ」にできないんですよね。。。。。

 

↓ ↓ ↓ 私の心理状況 ↓ ↓ ↓

だって・・・なんか、、これで終わりにしたら、連ドラで言えばまだ第2話か第3話ってところだし、最終話まで見届けられなくても、せめて今回の主人公である依頼人様に「安心の笑顔」が戻るまでは・・・・・。

って、、、いつも止らなくなり・・・。

 

今回も、担当調査員に、、、

 

「今回の依頼人様の最優先の目的は、あくまでも貸したお金の回収です!!」

 

「まずは、マルヒ(調査対象者)が今どんな生活状況なのかを知ることから始まります!!」

 

 

 

担当調査員2、言いづらそうに・・・。

「あのう・・・今回受任した調査は・・・所・・・・」

 

 

 

話を途中で遮るように、、私、

「わかってます!・・・とにかく返済可能な状況かを知るためにはマルヒの生活状況を・・・」

 

 

担当調査員1(ベテラン)

「はい!大丈夫です!!所長が何を言いたいかわかってるつもりです 笑」

 

 

さすがです!私の「止まらない病」をいち早く察知したベテラン調査員は経理の女性に近づいて何か耳打ちをした後、、もう1人の若い調査員を促し私のデスクの前まで来ると、、、

 

「引き続きマルヒの動向を追います!行って来ます!!」

 

と、うなずくように軽く頭を下げ、少し微笑を浮かべた表情を見せた後、出掛けて行きました。。。

 

 

これです!これ!!

 

私にとっての幸せの瞬間!!!!!

 

 

実際に張込とか尾行が始まると、調査員の間で、まともに会話とか打合せができないことも多くて、瞬時に状況判断をして行動をしなければ致命的なミスにも繋がることがあります。。。

だから、日頃から相手を察するアイコンタクト的な以心伝心ができちゃったりするとうれしくなって幸せ感じたりしちゃいます。。。

 

そんな私のわがままみたいな思いから、

「依頼人様が賃金回収の目途が立つまでは、調査業者として行えるバックアップを全力でしていこう!」

 

 

みたいなことになり、マルヒに対する調査を続行することになりました。。。

 

このあと、調査続行によって、夢見る証券マンのマルヒの驚くべき実態が・・・・・・。

 

この続きは、夢見る証券マン3でお届けします。。