10月も半ばになると、さすがに気温も25度を越す日が少なくなり、秋の気配を少し感じられるようになって、外での張込や尾行が多い、私たちにには、うれしい季節がやってきました。

今回の「マルヒ」(被調査対象)は一連の詐欺集団ですが、この中で出資金の返還が望める、NE社に絞った調査に切り替えたので、ここから先、重要なのは、全額返金完了の日まで、マルヒの動向を完全に把握し続けることです。

同時にNE社の主要な人物の行動パターンを分析し、その結果を依頼者に報告することはもちろん、調査員の間でマルヒに対する共通の認識を持つための情報交換。また、万が一返金をしないで逃亡した時にいつでも捜査機関(警察)に情報提供できる状態にする必要があります。

そこで↓のように、尾行や張込の最中にマルヒに気付かれないように、何枚もの写真を撮影したり、趣味、嗜好、癖までも掴めるように調査を行います。

こうして、1週間から10日間程度、追跡調査することにより、マルヒの生活状況や行動パターンが見えてくるのです。

今回のNE社の場合、社長の生活状況は早期に、だいぶ見えてきたのですが、日々の行動がすごく不規則で、行動パターンがつかめずに、調査員たちも予測もつかない連日の動きに神経を尖らせていました。

社長の人物像も正確につかめないまま、イタズラに時間ばかり過ぎていく中、引き続きNE社の動向を追っていた調査員から

「NE社が近いうちに逃げるかもしれません」
との報告がきた!

「それは、どういうこと!?」
と、慌ててたずねると・・・。

VS詐欺集団2の続き・・・

「じつは、NE社が都内の別の場所でテナント物件に新たな賃貸契約を結んで、今月6日に電話工事も済ませていることが判りました・・・その上、今週中には内装工事も入るそうです!」

こうしたケースでは/拠点の移動=逃亡or逃亡準備
という場合が多いので、私たちもこのタイミングで次の展開に移らなければならない。

さっそく、今回の依頼者で被害者の息子さんと連絡をとり、今後のこちら側の動き方を協議した。

次の展開「Xデー」に向け、私たち りぁらぃず 調査員一同は、この時更なる覚悟を決めたのです!!

次は「Xデー」=直接対決の日の模様をお届けするつもりです!

もうちょっと待っててください!