情報漏洩防止強化月間

今月実施しています「人事労務調査キャンペーン」では、コロナ禍でリモートワークを取り入れる企業が増える中、印刷物を媒介した情報漏洩が多発しています。

ログ管理システムの普及によりオンライン監視体制は強化されたものの、印刷物を媒介した情報漏洩の場合、いったん社外に出てしまうと管理が及ばない状況になります。
誰が何をプリントアウトしたか、持ち出された印刷物はどのように取扱われているかなどを企業側はある程度把握していないといつ情報漏洩が発生しても不思議ではないことを認知していることが重要です。

記憶に新しいところですと、本年1月にソフトバンク元社員が不正競争防止法違反(営業秘密の領得)の容疑で逮捕された事件で、同人は携帯事業に参入した楽天に転職したことも周知の事実です。
この事件に絡んで本年5月6日には、ソフトバンクが楽天に対して、1000億円規模の損害賠償請求並びに持ち出された営業秘密の利用停止や廃棄及び不正競争により建設された基地局4局の使用差止を東京地裁に提訴しました。
ソフトバンク側は持ち出された営業秘密が楽天社員に開示された事実を確認済みとしているが、いずれにしろ判決が出されるまでに1年以上要すものとみられ、これらの主張が事実であれば被害の回復には計り知れない時間と労力を費やされることが理解できます。

このように1社員の行いで莫大な損失を被るのが情報漏洩です。
そして悪意ある情報漏洩を防止するには、兆候を見逃さないことです。

【注視すべき兆候】
◦最近上司の指示通りに動かない。
◦近々退職予定である。
◦不明瞭な外出が増えた。
◦リモートワークで行動が把握できていない。
◦自身のデスクからプリンターまで急いで向かう。
◦プリンターの前からなかなか離れない。(プリンターを操作している様子)

これらの兆候に心当たりがある場合には、行動確認を実施することを検討してください。

お問合せはこちらから。

【キャンペーン概要】
期間:令和3年6月1日~6月30日まで
内容:期間中は人事労務問題に関する調査を10%OFF(お見積ご相談無料)

【その他、主な人事労務問題】
経歴詐称、虚偽申告、怠業(サボタージュ)、不正隠蔽、背任・横領など、社内の管理体制を強化しただけでは防げない問題に直面しましたらお気軽にご相談ください。